期間工は、自動車メーカーなどの大手工場で、一定期間に亘って働く工場作業員です。工場の近隣にある寮や借り上げ社宅で暮らし、期間中は生活の心配を抱えることなく就労することが可能です。期間工で働く際には、直接雇用のスタイルを取る場合や、派遣会社を経由して働きに行くケースが見られます。ここでは、直接雇用で働く場合と、派遣会社経由で働くケースの違いを、メリットやデメリット、選び方を中心に解説していきます。

期間工職に直接雇用の形態で働く場合

期間工では、直接雇用という形で働く方も少なくはありません。繁忙期などの人手が必要となる時期に、メーカー側が直接人材を募集するのです。ここでは、直接雇用の形で期間工に就労することの、メリットとデメリット、募集職種の選び方を紹介します。

期間工職に直接雇用の形態で働く際の仕事選び

給料だけでなく福利厚生や慰労金の有無にも注目しよう

期間工職に直接雇用の形態で働きたい場合には、求人探しをする時に各地の工場の給料だけでなく、福利厚生や慰労金の有無もチェックすることが大切です。経営状態が良く大人数の期間工を採用している工場の中には、基本給を高めに設定する他、希望者が社員寮に入れるようにしたり、雇用期間に応じて特別の休暇を付与したりしているところもあります。また、人手不足の都市部の工場を中心に、初めて工場勤務をする人に対しても、雇用契約の満了時に数十万円から百万円ほどの慰労金を支給しているところも少なくありません。なお、期間工の待遇は担当する業務の内容だけでなく、年齢や経験などにも左右されるため、時間をかけて職場選びをすることが重要です。

長く同じ工場に勤めたい人は社員登用の状況を調べておこう

若手の作業員の人材活用を積極的に行っている工場の中には、知識や技術、経験が一定の水準に達している期間工を対象に社員登用をするところが多く見られます。社員登用の制度の有無や採用人数、採用条件については工場の方針や人員配置などに大きく影響を受けます。そのため、長く同じ工場で安定した待遇で働きたい人は、社員登用の状況を調べたうえで勤務先を決めるのがおすすめです。一般的に、年齢が若く勤務成績が優秀な人や、業務に直接役立つ専門スキルを持つ人は社員登用されやすい傾向があります。その他、期間工職に直接雇用されている期間が長い人は、配属先の上司と日ごろから良い関係を築くことで社員登用の可能性が高まることもあります。

期間工に派遣会社経由で働くケース

期間工で働く際には、派遣会社を経由して就労するケースも少なくはありません。直接雇用とは違い、自分の都合で働く時期を決められるメリットもあります。ここでは、派遣会社を経由して期間工に就労することのメリットとデメリット、選び方を中心に解説していきます。